稚内市大沼野鳥観察館(通称:大沼バードハウス)
この「大沼野鳥観察館(おおぬまやちょうかんさつかん)」は、本格的なログハウス造りの建物で、平成 6 年(1994)11月にオープンしました。 大沼野鳥観察館は、観察室、休憩室、展示コーナーのほか双眼鏡や望遠鏡も無料で貸出しています。毎年春3~5月、秋10~11月には多くの白鳥が飛来します。大沼周辺には、他にもたくさんの野鳥が生息しており、100種類以上の野鳥の飛来も記録されています。最もよく目にするのは、「オナガガモ」や「キンクロハジロ」といったガンカモ科の鳥たちですが、「アオサギ」や「セキレイ」といった鳥たちも訪れ、様々な鳥を見ることが出来ます。 大沼(おおぬま)は、秋、越冬に備えての南下のための中継地として、また春、シベリアへと帰る英気(えいき)を養うための休息地として白鳥が飛来する“白鳥の里”として知られていますが、白鳥が飛来するようになったのは、昭和63年(1988)に、「白鳥おじさん」として知られる吉田さんという漁師が、子供の頃から毎日見てきた大沼に、大好きな白鳥がやってこないものかと餌づけをはじめたのがきっかけです。上空を飛び回る白鳥の姿はみかけるものの、なかなか沼には降りてはくれず、白鳥の実物大の模型を作ったり、録音テープで白鳥の鳴き声をながしたり、白鳥の形をした凧(たこ)を作り上げたりという懸命な努力が実り、毎年、春と秋に多くの白鳥が飛来するようになりました。