宗谷岬平和公園(そうやみさきへいわこうえん)
この、宗谷岬周辺とその背後に広がる宗谷(そうや)岬(みさき)平和(へいわ)公園(こうえん)は、昭和41年(1966)12月、稚内市により開設されました。 開設当時は、小規模な公園でしたが観光客の増加とともに、昭和43年(1968)、「日本最北端の地の碑」が建て替えられ、昭和46年(1971)には高台に北海道の牛乳生産量100万トン突破と、飼育乳牛50万頭を記念して「あけぼの像」が建立されるなどして“観光名所”としての整備が進み、現在の“宗谷岬平和公園”の基礎が出来上がりました。昭和55年(1980)には探検家の「間宮(まみや)林蔵(りんぞう)の立像」、「宗谷岬」という歌詞と楽譜が刻まれた「宗谷岬音楽碑」、昭和57年(1982)には、「宗谷岬展望台」などが相次いで建設され、昭和60年(1985)には大韓(だいかん)(だいかん)航空機墜落事件の遭難者の慰霊と世界の恒久平和を願って建てられた「祈りの塔」や戦争の悲惨さ、核廃絶の尊さを訴えた運動で作られた第1号の鐘である「世界平和の鐘」、子供たちの幸せと、家庭・地域・世界の永遠の平和の願いが込められた「子育て平和の鐘」が建設されました。昭和61年(1986)には日本を代表する詩人の宮沢(みやざわ)賢治(けんじ)が稚内港からサハリン行きの船に乗り、旅をしている間に作詞したといわれている詩が石碑に刻まれた「宮沢賢治(けんじ)文学碑」が完成、そして昭和63年(1988)には「日本最北端の地の碑」周辺一帯の整備が行われ、大きく変化しました。現在、稚内市内の至るところでみられるようになったアルメリアの花は、宗谷岬平和公園に植えたのがはじまりで、毎年、夏には美しいピンクの花がこの公園を埋(う)め尽(つ)くします。