旧瀬戸邸(旧瀬戸家住宅主屋:きゅうせとけじゅうたくしゅおく)

旧瀬戸邸(きゅうせとてい)は、稚内が底引網漁業(トロール漁業)で活気に満ちあふれていた昭和27年(1952)に、「瀬戸 常蔵(せとつねぞう)」の邸宅として建てられました。 稚内市では、“和”と“洋”の要素を組み合わせた近代和風の邸宅建築を歴史的財産として保存・活用するため、平成23年(2011)改修工事を行った後、平成24年(2012)に一般公開を開始しました。さらに翌年の平成25年(2013)には国の登録有形文化財に登録されています。 邸内には、当時の宴席の再現や、当時の漁業に関するパネルなどの展示、底引船の模型などが展示されています。 また1964年には、樺太の敷香(しすか:現サハリン州ポロナイスク)出身で、大相撲の横綱「大鵬」もここを訪れており、彼の手形とサインも展示されています。 瀬戸常蔵(1909-1987)は、機船底曳網漁業をはじめとし、多くの会社を経営した実業家で、稚内の中心人物として活躍しました。他にもサハリンとの友好親善などでも活躍し、昭和62年(1987)には稚内市名誉市民を授与されています。 (※「大鵬」その他関連スポット:大鵬幸喜上陸の地記念碑、稚内市樺太記念館)