大鵬幸喜上陸の地記念碑
大鵬幸喜上陸の地記念碑(たいほうこうきじょうりくのちきねんひ)は、2020年5月29日、大鵬の生誕80年を記念して、建立期成会により建立され、同日、稚内市に寄贈されました。
大鵬は、1960年代に大相撲で活躍した、昭和(1926-1989)を代表する大横綱として知られています。大鵬は大相撲で優勝32回を記録するなど、当時の人気と知名度はとても高く、戦後最強の横綱とも呼ばれています。
大鵬は、1940年に樺太の敷香(しすか:現ロシアサハリン州ポロナイスク)で生まれました。1945年8月、太平洋戦争後、ソ連が樺太に侵攻し混乱する中、大鵬は樺太の大泊(現ロシアサハリン州コルサコフ)港より母らと共に、引揚者が乗る「小笠原丸」に乗船しました。小笠原丸は小樽港を目指していたものの、母の船酔いが酷く、大鵬一家は稚内港で途中下船しますが、翌日、増毛沖で船は潜水艦の攻撃を受け沈没してしまいます。
大鵬は生前、稚内に幾度も足を運び「ここ稚内で降りたことで今の自分がある。横綱になれたのも稚内が原点」と、稚内の関係者に言葉を残しています。
(「大鵬」その他関連スポット:旧瀬戸邸、稚内市樺太記念館)