わっかりうむ(ノシャップ寒流水族館&稚内市青少年科学館)
目の前の建物はノシャップ寒流水族館と青少年科学館の2つの建物です。これら施設は「わっかりうむ」という共通の愛称で市民に親しまれています。
ノシャップ水族館は、昭和43年(1968) 7 月に開館しました。日本の水族館としては、ちょうど 100 番目にあたります。この水族館のメイン水槽は 360 度内側からぐるりと見渡せる水槽で、開設当時は、全国でも大変画期的なシステムの水槽を持つ水族館としてオープンしました。その回遊水槽(90t)では、ホッケやソイ、カレイなど北方系の海水魚とともに、“幻の魚”イトウの泳ぐ姿も見ることができます。ミズダコ、タラバガニ、ウニなど、稚内で採れる海の生物も多く展示されています。
アザラシ池やペンギン池も設置され、ゴマフアザラシやフンボルトペンギン等、愛らしい姿が人気です。夏の間は、1日2回アザラシとペンギンのショーが行われます。
この水族館の特徴は、その名も示すとおり寒流に住む魚を中心に飼育展示されているところで、その数は 100種、約1,500点に上ります。
稚内市青少年科学館は、昭和49年(1974) 7 月に開館しました。平成26年(2014)4月に、リニューアルして、水族館と共通の入り口になり、より気軽に楽しむことができるようになりました。
再生可能エネルギーや地球温暖化などを楽しみながら学ぶことができる「環境展示コーナー」、科学の仕組みを遊んで学ぶ「科学展示コーナー」があり、子供たちに人気ですが、
特にお勧めしたいのは、南極観測に関する資料は、「南極展示コーナー」で構成されています。稚内は日本が南極観測を行うにあたり樺太犬訓練に協力するなど、南極とは縁の深い街です。展示コーナーには、歴代の観測船の模型や、実際に南極観測で使用された犬ぞり、南極の石など、南極に関する資料が豊富に展示されています。
また科学館内の投影する直径12mのプラネタリウムは、現在、北海道内で稼働しているなかでは最古となったプラネタリウムで、毎月最新の情報を取り入れた稚内や南極の星空を案内しています。