宗谷歴史公園 

この「宗谷歴史公園」は、稚内市発祥の地である「宗谷地区」の歴史を表す数々の碑が建ち並んでいます。「宗谷地区」は、安土桃山時代の1580年に松前氏の領地となり、ロシアの脅威に対して防衛の中心として、また、江戸時代には地場産品の交易の場所として、知られるようになりました。1800年代に江戸幕府が直接統治しはじめ、会津(あいづ)や津軽(つがる)の藩士(武士)が樺太など、北方の警備のために派遣され、極寒の地の壮絶な環境の中、警備の任務にあたりました。明治時代()には、役場も置かれ、この地域の中心として発展してきました。
宗谷の歴史建造物で天明元年(1781)に建立されたと考えられる「宗谷厳島神社(そうやいつくしまじんじゃ)」や、北海道の文化財に指定されている「宗谷護国寺跡(そうやごこくじあと)」、そして北方警備のために命を捧げた津軽地方の武士や会津地方の武士が眠る「旧藩士の墓(きゅうはんしのはか)」や、宗谷は武士が日本で初めてコーヒーを飲んだ地域ともいわれ、ユニークなコーヒー豆型の「津軽藩兵詰合の記念碑(つがるはんぺいつめあいのきねんひ)」など数多くの史跡・文化財が存在し、昭和45年(1970)に「歴史公園」として開設されました。