日本最北端の地の碑 (にほんさいほくたんのちのひ)

この「日本最北端の地の碑」は、現在、私たちが自由に往来できる日本の領土としては最も北に位置する宗谷岬の突端、北緯45度31分22秒に建てられています。この碑の中央の“N”は北を、台座の円形は“平和と協調”を表しています。北緯45度上にある世界の都市を挙げると、イタリアのミラノ、カナダのモントリオール、フランスのリヨンなど。また東京は北緯35度、日本最南端の都市・石垣市は北緯24度に位置しています。
現在の碑が建てられる前は、昭和36年(1961)に建てた石柱が立っているだけでしたが、観光客の増加に伴って、昭和43年(1968)に現在のスタイルに建て替えられました。
昭和63年(1988)には、20m程沖合いに移設する工事が行われ、日本最北端の地の碑もそれまでは、緯度にちなんで4.53mでしたが、現在の5.43mに建て替えられました。
かつて日本領だった樺太(現・ロシアサハリン州)までは43㎞ほどの距離で、天候に恵まれると、島影を望むことができます。
日本最北のこの地を目指し、日本全国からの観光客、また海外の観光客の皆さんも多く訪れます。中にはこの地をスタート地点に、日本一周の旅に出る方もいます。なお、宗谷岬にあるお土産店では、日本の最北端を訪れた記念となる『日本最北端到着証明書』を発売しています。