豊富温泉 (とよとみおんせん)

現在の豊富町に入地者がまだない時代から現在の温泉地域はガスが噴出しており、地下資源の将来性に着目した業者が調査に訪れるようになりました。大正14年から石油試掘が始まり、翌年の大正15年に石油試掘960mに達すと大きな音と共に天然ガスと温泉が噴出しました。これが豊富温泉の始まりです。 突然の噴出をきっかけに温泉街が形成された豊富温泉ですが、同温泉の特徴は「油分を含んでいること」国内・世界的にも珍しい油温泉です。(これは井戸から石油や天然ガスとともに噴出していることによるものだそうです)筋肉痛、関節疾患、火傷等に効果があります。さらにはお湯に含まれている油分が皮膚疾患にも効能があり、尋常性乾癬やアトピー性皮膚炎に対する効果を認める報告もなされ、2015年には温泉療法医が推薦する薬効高い泉質を持つ温泉地として名湯100選にも選ばれ、現在では全国から湯治利用者の方にもご利用いただいています。